昆虫道傳説

色々なところで出会った昆虫類を紹介していきます。

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奥多摩の昆虫類(蛾類編・その5)

奥多摩の昆虫類(蛾類編その4)に引き続き、その5です。

同じく、仕事場周辺の惣岳渓谷桧村橋付近にて撮影した蛾類をあげていきます。

撮影機材は仕事中である事から、全てコンパクトデジカメでの撮影です。中にはやむを得ず、不鮮明な写真を掲載している場合もありますが、自分自身の記録としてと言う意味合いからも画質にこだわることなく、掲載をしています。


*誤って種を判断している場合も多々あると思います。
 その時はご教示を頂ければ大変に幸いに思います。

まだまだ不明種が多くいる状態です。



●No.19 

20141118_i05.jpg

ヨツボシホソバ 君です。(と言うか、だと思われる個体) 40mm程度
ヒトリガ科(Arctiidae) コケガ亜科(Lithosiinae)

撮影データ
日時:2014年9月4日 10:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号線沿いのクズさんの葉上、静止。

この個体は大変に難しいです。
すぐにヨツボシホソバ君だろうと思ってはみたものの、もしかしたら、マエグロホソバ君かも知れないと思い、かれこれ2時間以上も格闘をしました。

マエグロホソバ君とヨツボシホソバ君の♀は酷似していて、一見では全く同じに見えます。
細かいところを見ないとどちらなのか、わからないと言うことになります。

講談社「日本産蛾類大図鑑」には『翅脈のRsとM1が分岐しない。』、『翅がやや細く、前翅外縁は丸みを持ち、M2を欠くことから区別される。』とあります。
ただ、分布は本州(東海地方以西)と記載されているのが気になりますが、現在ではほぼ本州全域と思われます。

反対にヨツボシホソバ君は、『前翅にM2がある』と記載されている。

さて、この翅脈に関してですが、写真の個体から判断する限り、M2はある様に見えます。
ただ、様々な写真などを見る限り、ヨツボシホソバ君の様な明らかに角張った翅の外縁には見えず、丸みを帯びているようにも感じます。

RsとM1に関しては、写真からでは良くわからないですが、分岐しているように見えます。

以上のような点から、マエグロホソバ君の可能性も否定できませんが、ヨツボシホソバ君ではないかと思われます。

密かに初めて会う、マエグロホソバ君を期待していたのですが、残念ながら、完全にそうだとは言い切れないのが、難しいところです。




●No.20 【初めて会う種類】

20141118_i06.jpg


2015年1月16日追記
キノカワガ 君と思われる個体。 38mm~43mm程度
コブガ科(Nolidae) キノカワガ亜科(Bleninae)
調べると個体変異がかなり激しいと記されています。
ただ、感じ的にほぼそうではないかと思われます。
ATSさんより、ご教示を頂きました。 (コメント欄)


不明種

撮影データ
日時:2014年9月4日 10:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号線沿いのクズさんの葉上、静止。

亜科も今一歩特定出来ず、片っ端から調べてみたものの、該当種が見付かりません。
蛾類は個体差も大きく、色合いや模様なども一律とは言えないのが、難しいところです。
一応不明種としてあげておきます。

余談ですが、この種を調べている間に、その3の No.10 の不明種のお名前が判明しました。




●No.21 【初めて会う種類】

20141120_i01.jpg

不明種
トリバガ科(Pterophoridae) とはわかりますが、同科は大変に難しいです。
近い、似ている種類はいますが、断定までには至りませんし、また蛾類分類未解明種もいますので、永遠に不明種のままかも知れません。

一応、不明種、トリバガ科の一種としておきたいと思います。

撮影データ
日時:2014年9月4日 10:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号線沿いのクズさんの葉上、静止。




●No.22 【初めて会う種類】

20141120_i02.jpg


テンスジヒメナミシャク 君です。 13mm~16mm程度
シャクガ科(Geometridae) ナミシャク亜科(Larentiinae)
こちらに関して、完全な調べ不足でした。
個体変異を余計に考えてしまい、関係のないところへ間違った類推をしてしまいました。
個体に関しては、ATSさんより、ご教示を頂きました。(コメント欄)


チビトビスジエダシャク 君と思われる個体。 15mm~20mm程度
シャクガ科(Geometridae) エダシャク亜科(Ennominae)

撮影データ
日時:2014年9月5日 08:20頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い、境生活館脇のクズさんの葉上、静止。

この個体もシャクガ科とはわかるものの、似たような種類も多く、また個体差も大きいために、完全にこれだ!と言う決め手がなかなかありませんでした。
種々の特徴などを総括して判断しました。




●No.23 【初めて会う種類】

20141120_i03.jpg

ウスベニスジヒメシャク 君と思われる個体。 25mm程度
シャクガ科(Geometridae) ヒメシャク亜科(Sterrhinae)

撮影データ
日時:2014年9月8日 08:20頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い、駐車スペース内、クズさんの葉上、静止。

この個体も改めて、難しい個体でした。
写真が不鮮明なこともその一因ですが、良く似た種類が数種いて、外見だけでは判断が困難です。
良く似た種類には、コベニスジヒメシャク 君、フトベニスジヒメシャク 君、ベニスジヒメシャク 君、トガリベニスジヒメシャク 君、サキシマベニスジヒメシャク 君(講談社・日本産蛾類大図鑑より)などの種類がいます。
この個体も特に前3者のいずれかである可能性もなくはありません。

一応、外観から判断できる部分でウスベニスジヒメシャク君としました。


今回も以上で5種類です。
蛾類は外観だけでは判断が付かないことも多く、改めて、その奥深さを感じます。

次回も5種を目標に掲載したいと思います。


<参考文献>
全国農村教育協会「昆虫探検図鑑1600」
講談社「日本産蛾類大図鑑」
学研「日本産蛾類標準図鑑」Ⅰ~Ⅳ巻
保育社「原色日本蛾類図鑑」上・下
保育社「原色日本蛾類幼虫図鑑」全2巻
北隆館「原色昆虫大図鑑」Ⅰ蝶・蛾編
学研「日本産幼虫図鑑」
北隆館「害虫・益虫生態図鑑」
文一総合出版「イモムシハンドブック」1~3
東海大学出版会「日本の鱗翅類―系統と多様性」
谷田昌也「六虫会と中国地方の蛾類」
むし社「世界のカトカラ」
六本脚「花を訪れる蛾たち 知られざる姿を求めて」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(Post-MJ Edition 2)」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(追録1)」
北海道大学出版会「札幌の昆虫」









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  1. 2014/11/23(日) 20:07:33|
  2. 昆虫
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No.20は全体の形からキノカワガに見えますが大きさなどはいかがでしょう?この種は木皮に似せるために地味な色合の個体が多いですがたまに明るい色もいます。
No.22はテンスジヒメナミシャクと思います。
  1. 2015/01/16(金) 00:32:37 |
  2. URL |
  3. ATS #YqzQT8Bs
  4. [ 編集 ]

こんばんは、ありがとうございます。

No.20の個体ですが、大きさ的なものは記憶が定かではありません。

ある程度の大きさをきちんと把握しておくべきでした。

調べてみますと、キノカワガ 君、大きさ40mm程度のようですが、そんなに大きかったか、もう少し小さかったように思いますが、何とも言えないところです。

キノカワガ 君、個体変異が激しい様ですが、感じ的にはかなりしっくりと来ます。

多分にして、おっしゃり通りなのだと思います。

No.22の個体、テンスジヒメナミシャク 君ですね。

こちらは完全な調べ不足でした。

再度と誠にありがとうございます。

追って訂正をしたいと思います。
  1. 2015/01/16(金) 20:59:39 |
  2. URL |
  3. よしの88 #a0J2.lfM
  4. [ 編集 ]

No.20はキノコヨトウではありませんか。
半円を描くような外横線のこの走り方はキノコヨトウ亜科に多い(特有?)ですよ。
背景のクズの葉と比べてみると少し小さめの蛾のようですね。
キノコヨトウと比べるとキノカワガは大体2倍ぐらい大きくて、明らかに違ってきます。
それとキノカワガはもう少し肩幅が広い感じで、ガッシリと、ゴツゴツとしている印象です。樹皮に擬態する程ですから。
  1. 2015/01/19(月) 23:30:56 |
  2. URL |
  3. MSWi #V3X3dKtE
  4. [ 編集 ]

MSWi さん

初めまして、コメントを頂きまして、誠にありがとうございます。

No.20の個体、先にコメントを頂いた、ATSさんもおっしゃっていましたが、大きさをお気にされておりました。

やはり、大きさをきちんと把握していなかったのが、自分自身の失敗でした。

不明種、その場でわからない種などは大きさなども合わせて記録しておかないとダメだと今更になって痛感しております。

さて、キノコヨトウ 君ではとの事、早速調べてみましたところ、こちらもまたかなり近いという感触を受けました。

大きさ的にはクズさんの葉っぱの脈を見て判断するしかありません。
ただ、その脈も様々なため、はっきりとは言いがたい物がありますが、1cm~2cm以内と言う感じがします。

大きさ的にはキノカワガ 君は当てはまらなくなってしまいます。

模様的にも「半円を描くような」・・・確かにそうです。

キノカワガ 君は今見るとぎざぎざですね。
作りも確かにおっしゃる通りに見えます。

そうなると、キノコヨトウ 君と言う感じが強くなってきました。

平日はあまり時間が取れませんので、時間のある時、取れるときに、手持ちの資料を全て引っ張り出しまして、自分なりに再度十分に記述をも検討した上で考えてみたく思います。

蛾類は本当に一筋縄ではいきません。

このたびは誠にありがとうございます。

再度調べた結果に関しては、改めてお返事をして、本文中でもその成果を記述いたします。
  1. 2015/01/20(火) 21:45:01 |
  2. URL |
  3. よしの88 #a0J2.lfM
  4. [ 編集 ]

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Author:よしの88
東京都目黒区在住
昼夜・休みと関係のない不規則な仕事の合間に時間を見付けては、あちこち撮影に歩いています。

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