昆虫道傳説

色々なところで出会った昆虫類を紹介していきます。

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奥多摩の昆虫類 その9 (蛾類編・その9)

奥多摩の昆虫類(蛾類編その8)に引き続き、その9です。

今回から少し題名を変えました。
今後、蛾類編の後に予定ではチョウ類編、その他昆虫類編と続きますので、通し番号としたいと思いました。

今回も「その1」~「その8」と同じく、仕事場周辺の惣岳渓谷桧村橋付近にて撮影した蛾類をあげていきます。

撮影機材は仕事中である事から、全てコンパクトデジカメでの撮影です。中にはやむを得ず、不鮮明な写真を掲載している場合もありますが、自分自身の記録としてと言う意味合いも含めて、画質にあまりこだわることなく、掲載をしています。


*誤って種を判断している場合も多々あると思います。
 その時はご教示を頂ければ大変にありがたく幸いに思います。


依然として、まだまだ不明種が多くいる状態が続いています。
また、掲載数が多くなるに従って、以前掲載した種類が再び掲載されることもありますが、全く違った状況での撮影ですので、気がつく限りは避けていきますが、掲載時にわからない場合はそのまま掲載をして行きます。

また、掲載中に過去掲載した種類と同じ種類だろうとわかった場合は、わかる限りで以前の記事を参照出来るように記載したいと思います。




●No.39 *「その3」の No.11と同じ種類と思われる。

20141126_i01.jpg

ヒメキホソバ 君です。 28mm~30mm程度
ヒトリガ科(Arctiidae) コケガ亜科(Lithosiinae)

撮影データ
日時:2014年9月12日 10:55頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号下り線沿い、桧村橋バス停~駐車スペース間、クズさん葉上、静止。

このヒメキホソバ 君、この惣岳渓谷桧村橋付近でも結構多く撮影をしていました。
小さいですが、意外と目立ちます。
そして、個体数も多くいるように感じられます。





●No.40

20141126_i02.jpg

キシタホソバ 君です。 27mm~32mm程度
ヒトリガ科(Arctiidae) コケガ亜科(Lithosiinae)

撮影データ
日時:2014年9月12日 10:55頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号下り線沿い、桧村橋バス停~駐車スペース間、クズさん葉上、静止。

この個体は以前にも会っているので、すぐにわかるだろうと思ったのが、失敗編でした。
キシタホソバ 君かキマエホソバ 君かで大変に迷いました。
個体差も含めると、一見ではどちらも殆ど同じに見えます。

講談社「日本産蛾類大図鑑」によると

キシタホソバ・・・「前翅R1はScと結合した後離れるか遊離し、R3は中室から発し、R3-5は有柄、M2を欠きM3とCuAsは有柄・・・」とあります。

キマエホソバ・・・「前翅のR3とR4が分岐せず、R脈が4本なので区別できる。」とあります。

撮影した写真の個体を見る限り、解像度的に不鮮明な部分が多いですが、キシタホソバ 君の特徴です。
R脈は4本ある様には見えません。

以上の点から、キシタホソバ君と判断しました。

実際に様々な生態写真を見ていますと、翅縁の黄色が太い・・・キマエホソバ 君、細い・・・キシタホソバ 君と言う感じのケースが多く、また、頭部の色合いが黄色く広がっているのもキマエホソバ 君の個体でしか見られませんでした。

今回の写真の個体は翅縁の黄色が太く、頭部も黄色く広がっているので、様々な生態写真を見て判断するならば、キマエホソバ 君と言うことになりますが、さすがに模様の濃淡など個体差が大きく、時としてあてにならないと言うことを思い知らされました。



<参考文献>
全国農村教育協会「昆虫探検図鑑1600」
講談社「日本産蛾類大図鑑」
学研「日本産蛾類標準図鑑」Ⅰ~Ⅳ巻
保育社「原色日本蛾類図鑑」上・下
保育社「原色日本蛾類幼虫図鑑」全2巻
北隆館「原色昆虫大図鑑」Ⅰ蝶・蛾編
学研「日本産幼虫図鑑」
北隆館「害虫・益虫生態図鑑」
文一総合出版「イモムシハンドブック」1~3
東海大学出版会「日本の鱗翅類―系統と多様性」
谷田昌也「六虫会と中国地方の蛾類」
むし社「世界のカトカラ」
六本脚「花を訪れる蛾たち 知られざる姿を求めて」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(Post-MJ Edition 2)」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(追録1)」
北海道大学出版会「札幌の昆虫」
東京堂出版「庭のイモムシ・ケムシ」
東京堂出版「道ばたのイモムシ・ケムシ」










  1. 2014/11/26(水) 23:51:08|
  2. 昆虫
  3. | コメント:0

奥多摩の昆虫類(蛾類編・その8)

奥多摩の昆虫類(蛾類編その7)に引き続き、その8です。

「その1」~「その7」と同じく、仕事場周辺の惣岳渓谷桧村橋付近にて撮影した蛾類をあげていきます。

撮影機材は仕事中である事から、全てコンパクトデジカメでの撮影です。中にはやむを得ず、不鮮明な写真を掲載している場合もありますが、自分自身の記録としてと言う意味合いも含めて、画質にこだわることなく、掲載をしています。


*誤って種を判断している場合も多々あると思います。
 その時はご教示を頂ければ大変にありがたく幸いに思います。


依然として、まだまだ不明種が多くいる状態が続いています。
また、掲載数が多くなるに従って、以前掲載した種類が再び掲載されることもありますが、全く違った状況での撮影ですので、気がつく限りは避けていきますが、掲載時にわからない場合はそのまま掲載をして行きます。

また、わかる限りで、以前に掲載した種類と同じ場合は、以前の記事を参照出来るように記載したいと思います。



●No.34 【初めて会う種類】


20141125_i01.jpg


クロスジアツバ 君です。 17mm~25mm程度
ヤガ科(Noctuidae) クルマアツバ亜科(Herminiinae)

撮影データ
日時:2014年9月10日 17:45頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿いの駐車スペース内、ササ類葉上、静止。

この個体はヤガ科アツバ亜科かクルマアツバ亜科あたりだろうと見ていったら、早々に見付かりました。
会った個体は全体的に色が薄い感じがしますが、模様はいくらか擦れてはいてもはっきりと確認出来ます。
その模様から判断しました。

同じ、クルマアツバ亜科にウスキミスジアツバ 君やヒメツマオビアツバ 君と言う、大変に良く似た種類もいました。




●No.35 【初めて会う種類】  *参照:「その4」 No.18 と同じ種類と思われる個体


20141125_i02.jpg


2015年1月16日追記
クロオビリンガ 君です。 20mm~30mm程度
コブガ科(Nolidae) リンガ亜科(Chloephorinae)
ATSさんより、お教えを頂きました。(コメント欄)



ヒメサビスジヨトウ 君と思われる個体。 12mm~13mm程度
ヤガ科(Noctuidae) ヨトウガ亜科(Hadeninae)

撮影データ
日時:2014年9月11日 08:55頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い、桧村橋下りバス停前のクズさんの葉上、静止。

この個体も大変に悩みました。
当初はヤガ科の中のアツバ亜科かクルマアツバ亜科かシタバガ亜科のあたりかなと思っていたのですが、どうも当初から調べるところを間違えていたようです。 
ただ、個体差でしょうか、撮影した個体とピッタリとくる様な個体の写真は発見できませんでした。
あくまで、特徴的なものを総合して、判断しました。

もしかしたら、同じヨトウガ亜科にシロテンウスグロヨトウ 君と言う、良く似た種類もいますので、その可能性も否定できません。

ただ、前翅縁の形状や白斑(この写真の個体はきわめて不明瞭)、模様などから、ヒメサビスジヨトウ 君と判断をしました。




●No.36 【初めて会う種類】


20141125_i03.jpg


ニセアカマエアツバ 君です。 30mm程度
ヤガ科(Noctuidae) クルマアツバ亜科(Herminiinae)

撮影データ
日時:2014年9月11日 08:55頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い、桧村橋下りバス停前のクズさんの葉上、静止。

この写真の個体も大変に悩みました。
アカマエアツバ 君かオオアカマエアツバ 君か、それともニセアカマエアツバ 君かでです。
アカマエアツバ 君は本土では珍しいとのことで一応除外し、2者のうちのどちらかと言うことになりました。

模様を見ても、殆ど消えかかっていて、翅下部のスジくらいしか手がかりになりません。

オオアカマエアツバ 君のスジは、細く、消えかかるようである特徴なのに反して、ニセアカマエアツバ 君のスジは太く明瞭であるとの特徴から同種と判断しました。

ただ、いつもの如くに個体差が大きいので、オオアカマエアツバ 君である可能性も否定できません。
少なくともオスの個体であれば、触覚でも判断が出来るのですが、残念ながらメスの個体なのか、触覚が見えていません。




●No.37 【初めて会う種類】


20141125_i04.jpg


オビガ 君です。 45mm~60mm
オビガ科(Eupterotidae)

撮影データ
日時:2014年9月12日 08:20頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿いの駐車スペース脇、植物類の葉上、静止。

最初はカギバガ科あたりかなと思っていたのですが、そうではありませんでした。
オビガ科、1科1種の蛾類です。
標本写真やその他の写真などとは色合い(多いのは黄色っぽい、黄土色のような色合い)がかなり違っていましたが、模様と形態が特徴的ですので、同種と判断しました。




●No.38 【初めて会う種類】


20141125_i05.jpg


フタヤマエダシャク 君です。 31mm~39mm程度
シャクガ科(Geometridae) エダシャク亜科(Ennominae)

撮影データ
日時:2014年9月12日 10:50頃
場所:奥多摩町境、境生活館向かい駐在所前の路上、静止。

この個体も大変に迷いました。
最初は、リンゴツノエダシャク 君かと思ったのですが、僅かながらに違和感があり、エダシャク亜科を調べていきますと、似たような種類ばかりでした。色合いは個体差が大きく、時には全くあてになりませんので、模様(特に線形)に注意して、見ていきました。

その結果、色合いこそは若干違いましたが、この写真の個体の線形とピッタリと来る種があり、それが、このフタヤマエダシャク 君でした。

勿論、それでわかったからと言っても、蛾類の場合は油断禁物です。
エダシャク亜科は、それでも一通りは見ておき、まず間違いないだろうと言うことで判断しました。


今回の「その8」も5種です。
何とか完全なる不明種は出ませんでしたが、まだまだ確実性に欠ける個体が多いのも確かです。

次回の「その9」も5種を目標にアップします。

まだまだ、惣岳渓谷桧村橋付近でのコンデジ写真だけでも、1/3もアップできていない状況です。
その上に、7月31日~10月3日(仕事の公休は除き)の間に撮影した数を含めると、まだまだ、アップしたのはほんの一部で、その数は膨大な量になります。
本当にいつ完結するのか、いつ総まとめの記事とリストをアップできるのか、だまだ遠い先の様な感じがします。


<参考文献>
全国農村教育協会「昆虫探検図鑑1600」
講談社「日本産蛾類大図鑑」
学研「日本産蛾類標準図鑑」Ⅰ~Ⅳ巻
保育社「原色日本蛾類図鑑」上・下
保育社「原色日本蛾類幼虫図鑑」全2巻
北隆館「原色昆虫大図鑑」Ⅰ蝶・蛾編
学研「日本産幼虫図鑑」
北隆館「害虫・益虫生態図鑑」
文一総合出版「イモムシハンドブック」1~3
東海大学出版会「日本の鱗翅類―系統と多様性」
谷田昌也「六虫会と中国地方の蛾類」
むし社「世界のカトカラ」
六本脚「花を訪れる蛾たち 知られざる姿を求めて」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(Post-MJ Edition 2)」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(追録1)」
北海道大学出版会「札幌の昆虫」
東京堂出版「庭のイモムシ・ケムシ」
東京堂出版「道ばたのイモムシ・ケムシ」









  1. 2014/11/25(火) 23:49:53|
  2. 昆虫
  3. | コメント:2

奥多摩の昆虫類(蛾類編・その7)

奥多摩の昆虫類(蛾類編その6)に引き続き、その7です。

同じく、仕事場周辺の惣岳渓谷桧村橋付近にて撮影した蛾類をあげていきます。

撮影機材は仕事中である事から、全てコンパクトデジカメでの撮影です。中にはやむを得ず、不鮮明な写真を掲載している場合もありますが、自分自身の記録としてと言う意味合いからも画質にこだわることなく、掲載をしています。


*誤って種を判断している場合も多々あると思います。
 その時はご教示を頂ければ大変に幸いに思います。

依然として、まだまだ不明種が多くいる状態が続いています。




●No.29 【前回の「その6」の No.26 に関連】

20141124_i05.jpg

ウスフタスジシロエダシャク  君です。 20mm~25mm程度
シャクガ科(Geometridae) エダシャク亜科(Ennominae)

撮影データ
日時:2014年9月9日 14:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号歩道のアスファルト舗装上、静止。

前回の「その6」の No.26 に関連してきますが、こちらの個体の方がよりはっきりと写っているように思いますので、掲載をしました。
歩道の路面にとまっていましたが、クズさんの蔓が伸びていましたので、危うく踏んでしまいそうになったりはしませんでした。

殆ど人通りもない場所ですので、踏まれてしまう危険性はそれほどないかと思いますが、間違って車道に出てしまわない様に歩道際に誘導しておきました。




●No.30 【初めて会う種類】

20141124_i07.jpg

不明種

撮影データ
日時:2014年9月10日 08:20頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号の駐車スペース内、クズさんの葉上、静止。

この個体はシャチホコガ科かなとは思っても、良くわからない個体です。
繭から出てきたばかりなのか、状態が普通とは違っているように見えます。

まさか蛾類以外の種類かなとも思ったりしましたが、眼を見る限り蛾類です。
一応、一通り調べてみましたが、該当種が見付かりませんので、不明種であげておきます。

*2014年11月24日 その後の追記
科については、特徴的にニセマイコガ科の様でもあります。

そして、片隅に翅のオレンジ色と黒色の斑模様が見えます。
これらを手がかりに探してみましたが、今現在該当種が見当たりません。

更に別種もあたってみたいと思います。

*2014年11月25日 追記
その後の調べで、「昆虫探検図鑑1600」を見ていましたら、そのものの個体が載っていました。
最初の調べでは完全に見落としていました。

トビイロトラガ 君です。 45mm程度
ヤガ科(Noctuidae) トラガ亜科(Agaristinae)

それにしても不思議な蛾類です。
この写真の形態が普通の止まり方の様で、また繭から出てきたばかりでも何でもなく、これが普通・正常の姿でした。
その時、もう少し良く観察しておけば良かったです。




●No.31 【初めて会う種類】

20141124_i09.jpg

シロオビクロナミシャク 君です。 22mm~27mm程度
シャクガ科(Geometridae) ナミシャク亜科(Larentiinae)

撮影データ
日時:2014年9月10日 13:20頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号の駐車スペース内、クズさんの葉上、静止。

この種は以前にも会ったことがあり、あとは似ている種類、3~4種類を検討するだけで済みました。
以前に、長野県安曇野市のアルプスあづみの公園・大町・松川地区の森のゲート付近で似た個体に会っています。
その時はダイミョウセセリ君かと思っていましたが、飛び方に違和感があり、また個体差があるのか、模様も若干違い、こう言った、ダイミョウセセリ君がいるのかと思って、どこかに掲載した記憶があります。

ご親切にもダイミョウセセリ君ではなく、蛾類とお教え頂きましたが、その時は種名までははっきりとはわからなかったと思いますので、今回は以前の種類が同じだったとしても、初めて会う種類としました。




●No.32 【初めて会う種類】

20141124_i10.jpg

不明種
ヤガ科(Noctuidae)

撮影データ
日時:2014年9月10日 14:15頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号の駐車スペース内、クズさんの葉上、静止。

この種もすぐにわかるかと思いきや、似たような種類が多くいて、大変に難しいです。
クルマアツバ亜科なのか、シタバガ亜科なのか、アツバ亜科のあたりだと思うのですが、似た種類はいても、これと言った決め手がありません。
一応、不明種であげておきます。



●No.33 【初めて会う種類】

20141124_i11.jpg

ヒメクロミスジノメイガ 君です。 10mm程度
ツトガ科(Crambidae) ノメイガ亜科(Pyraustinae)

*2014年11月25日 追記
同じく、ツトガ科ノメイガ亜科に マエキノメイガ 君と言う種類がいるのに気がつきました。
特徴などを見る限り、大変によく似ていますが、今回の個体は、ヒメクロミスジノメイガ 君であると考えられました。


撮影データ
日時:2014年9月10日 17:40頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い歩道脇、クズさんの葉上、静止。

この個体は一見して、メイガ科かそのあたりだろうと思っていましたし、特徴も際だって見えていましたので、調べはそう長くはかかりませんでした。

ノメイガ亜科でツトガ科と言うのは、メイガ科ではないと言うことで少し意外だったのですが・・・。

1cm程度のシンプルで大変に小さな、かわいい蛾類です。


今回も以上の5種を掲載しておきます。
依然として、不明種がますます増えていくばかりですが、これも致し方ありません。

次回の「その8」でも5種を目標にアップするとともに、掲載した不明種に関しても、出来る限りに解明できるようにしたいと思います。


<参考文献>
全国農村教育協会「昆虫探検図鑑1600」
講談社「日本産蛾類大図鑑」
学研「日本産蛾類標準図鑑」Ⅰ~Ⅳ巻
保育社「原色日本蛾類図鑑」上・下
保育社「原色日本蛾類幼虫図鑑」全2巻
北隆館「原色昆虫大図鑑」Ⅰ蝶・蛾編
学研「日本産幼虫図鑑」
北隆館「害虫・益虫生態図鑑」
文一総合出版「イモムシハンドブック」1~3
東海大学出版会「日本の鱗翅類―系統と多様性」
谷田昌也「六虫会と中国地方の蛾類」
むし社「世界のカトカラ」
六本脚「花を訪れる蛾たち 知られざる姿を求めて」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(Post-MJ Edition 2)」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(追録1)」
北海道大学出版会「札幌の昆虫」
東京堂出版「庭のイモムシ・ケムシ」
東京堂出版「道ばたのイモムシ・ケムシ」










  1. 2014/11/24(月) 20:09:22|
  2. 昆虫
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奥多摩の昆虫類(蛾類編・その6)

奥多摩の昆虫類(蛾類編その5)に引き続き、その6です。

同じく、仕事場周辺の惣岳渓谷桧村橋付近にて撮影した蛾類をあげていきます。

撮影機材は仕事中である事から、全てコンパクトデジカメでの撮影です。中にはやむを得ず、不鮮明な写真を掲載している場合もありますが、自分自身の記録としてと言う意味合いからも画質にこだわることなく、掲載をしています。


*誤って種を判断している場合も多々あると思います。
 その時はご教示を頂ければ大変に幸いに思います。

依然として、まだまだ不明種が多くいる状態が続いています。



●No.24 【初めて会う種類】

20141120_i04.jpg

ホシオビコケガ 君です。 20mm~28mm程度
ヒトリガ科(Arctiidae) コケガ亜科(Lithosiinae)

撮影データ
日時:2014年9月8日 08:20頃
場所:奥多摩町境・新桧村浄水所前の道路脇、植物類の葉っぱ上、静止。

白地に黒点模様、いつもの如くに「ゴマダラ・・・」かなと調べるも、該当せず、結局はまた片っ端から標本写真と照らしあわせとなりました。
ヒトリガ科とは全く思いつかず、大変に時間がかかってしまいました。
シンプルで大変にきれいな蛾類です。




●No.25 【初めて会う種類】

20141124_i01.jpg

フトベニスジヒメシャク 君と思われる個体。 25mm~30mm程度
シャクガ科(Geometridae) ヒメシャク亜科(Sterrhinae)

撮影データ
日時:2014年9月8日 10:10頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿いの駐車スペース内、植物類の葉上、静止。

前回の{その5」の No.23 の個体とも関わってきますが、外観からだけでは大変に難しいです。
色々とみていても、名称の由来である、「ベニスジ」の太さや明瞭度を見ていても、殆ど判断には役に立たないと言うことがわかってきました。
となると、別の部分を見ていくしかありません。

翅の縁の外縁の線の形状であるとか、「ベニスジ」の端部の形状であるとか、内線の形状、翅の形(特に尖り具合)などから判断していくしかないと言うことになります。

図鑑類の標本写真ではわからない事は、サイトなどで見ていきますが、サイト上にも様々な個体の写真が掲載されており、実際に本当に表記されている個体なのかどうかも良くわからないものすら多くあります。

様々に見て、総合的に考えて、フトベニスジヒメシャク君としましたが、コベニスジヒメシャク君、ベニスジヒメシャク君である可能性もない訳ではありません。



●No.26 【初めて会う種類】

20141124_i02.jpg

ウスフタスジシロエダシャク 君と思われる個体。 20mm~25mm程度
シャクガ科(Geometridae) エダシャク亜科(Ennominae)

撮影データ
日時:2014年9月9日 08:20頃
場所:奥多摩町境・新桧村浄水所前の道路脇、植物類の葉っぱ上、静止。

この個体も少し調べるのに苦労しました。
最初はウスアオエダシャク君かなと思ったのですが、良く見ると薄く入っている線がまっすぐではありません。
少し波打っているかの様に入っています。
ただ、拡大してみてみても、コンデジ撮影ですので、画像が粗くなってかえってわかりにくくなってしまいます。

そんな中で、薄い線が柔らかく波打って、2本くらい見えることと、全体的に白地ではある物の、細かい灰色の点が散りばめられていることなどから、同種と判断しました。




●No.27 【初めて会う種類】

20141124_i03.jpg

ナツハゼヒメハマキ 君と思われる個体。 16mm~18mm程度
ハマキガ科(Tortricidae) ヒメハマキガ亜科(Olethreutinae)

撮影データ
日時:2014年9月9日 14:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、境生活館脇のクズさんの葉上、静止。

この個体はハマキガ科とすぐわかりましたが、その先が大変に時間が掛かりました。
ナツハゼヒメハマキ君なのか、コケキオビヒメハマキ君なのか、それとも別の種類なのか、大変に迷いました。
最終的には模様と幼虫の食草(奥多摩での植生を考えて)から判断しました。

余談ですが、以前に山梨県北杜市のオオムラサキ自然公園でも今回と似た種類を撮影していますが、その時はナツハゼヒメハマキ君かニレコハマキ君かで迷った覚えがあります。
結局はそのまま不明種となりましたが・・・。



●No.28 【初めて会う種類】

20141124_i04.jpg

不明種

撮影データ
日時:2014年9月9日 14:40頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い、駐車スペース付近のクズさんの葉上、静止。

この個体、かなり小さかったと思います。多分1cmに満たないくらいの大きさだったと思いますが、見当が付きません。
キバガ科か、ホソガ科かそれともと思いましたが、該当種が見付かりません。

とりあえず、不明種であげておきます。

今回も以上の5種類ですが、不明種も更に残り、また完全に断定できる種類すら少ないと言う状況です。
撮影写真だけでは大いなる限界を感じてきています。しかし・・・。
蛾類は外見からだけでは大変に難しいと言うことはわかるのですが、そのために写真でダメなら、捕れば良いと言う訳には行きません。
うちの流儀から、種の同定をする(いわば自分の単なる好奇心)ために生きものたちの生命を左右すると言うことは一切やらない=採集はしない。と言うことに決めています。

撮影画像で判断できるまでで、それ以上採集しないとわからないのであれば、それで仕方がないと言うことです。
のちのちにだんだんとわかってくることもありますが、それに期待するしかないと言うことになります。

次回の「その7」でも5種類を目標にアップしたいと思います。



<参考文献>
全国農村教育協会「昆虫探検図鑑1600」
講談社「日本産蛾類大図鑑」
学研「日本産蛾類標準図鑑」Ⅰ~Ⅳ巻
保育社「原色日本蛾類図鑑」上・下
保育社「原色日本蛾類幼虫図鑑」全2巻
北隆館「原色昆虫大図鑑」Ⅰ蝶・蛾編
学研「日本産幼虫図鑑」
北隆館「害虫・益虫生態図鑑」
文一総合出版「イモムシハンドブック」1~3
東海大学出版会「日本の鱗翅類―系統と多様性」
谷田昌也「六虫会と中国地方の蛾類」
むし社「世界のカトカラ」
六本脚「花を訪れる蛾たち 知られざる姿を求めて」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(Post-MJ Edition 2)」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(追録1)」
北海道大学出版会「札幌の昆虫」
東京堂出版「庭のイモムシ・ケムシ」
東京堂出版「道ばたのイモムシ・ケムシ」









  1. 2014/11/24(月) 12:06:51|
  2. 昆虫
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奥多摩の昆虫類(蛾類編・その5)

奥多摩の昆虫類(蛾類編その4)に引き続き、その5です。

同じく、仕事場周辺の惣岳渓谷桧村橋付近にて撮影した蛾類をあげていきます。

撮影機材は仕事中である事から、全てコンパクトデジカメでの撮影です。中にはやむを得ず、不鮮明な写真を掲載している場合もありますが、自分自身の記録としてと言う意味合いからも画質にこだわることなく、掲載をしています。


*誤って種を判断している場合も多々あると思います。
 その時はご教示を頂ければ大変に幸いに思います。

まだまだ不明種が多くいる状態です。



●No.19 

20141118_i05.jpg

ヨツボシホソバ 君です。(と言うか、だと思われる個体) 40mm程度
ヒトリガ科(Arctiidae) コケガ亜科(Lithosiinae)

撮影データ
日時:2014年9月4日 10:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号線沿いのクズさんの葉上、静止。

この個体は大変に難しいです。
すぐにヨツボシホソバ君だろうと思ってはみたものの、もしかしたら、マエグロホソバ君かも知れないと思い、かれこれ2時間以上も格闘をしました。

マエグロホソバ君とヨツボシホソバ君の♀は酷似していて、一見では全く同じに見えます。
細かいところを見ないとどちらなのか、わからないと言うことになります。

講談社「日本産蛾類大図鑑」には『翅脈のRsとM1が分岐しない。』、『翅がやや細く、前翅外縁は丸みを持ち、M2を欠くことから区別される。』とあります。
ただ、分布は本州(東海地方以西)と記載されているのが気になりますが、現在ではほぼ本州全域と思われます。

反対にヨツボシホソバ君は、『前翅にM2がある』と記載されている。

さて、この翅脈に関してですが、写真の個体から判断する限り、M2はある様に見えます。
ただ、様々な写真などを見る限り、ヨツボシホソバ君の様な明らかに角張った翅の外縁には見えず、丸みを帯びているようにも感じます。

RsとM1に関しては、写真からでは良くわからないですが、分岐しているように見えます。

以上のような点から、マエグロホソバ君の可能性も否定できませんが、ヨツボシホソバ君ではないかと思われます。

密かに初めて会う、マエグロホソバ君を期待していたのですが、残念ながら、完全にそうだとは言い切れないのが、難しいところです。




●No.20 【初めて会う種類】

20141118_i06.jpg


2015年1月16日追記
キノカワガ 君と思われる個体。 38mm~43mm程度
コブガ科(Nolidae) キノカワガ亜科(Bleninae)
調べると個体変異がかなり激しいと記されています。
ただ、感じ的にほぼそうではないかと思われます。
ATSさんより、ご教示を頂きました。 (コメント欄)


不明種

撮影データ
日時:2014年9月4日 10:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号線沿いのクズさんの葉上、静止。

亜科も今一歩特定出来ず、片っ端から調べてみたものの、該当種が見付かりません。
蛾類は個体差も大きく、色合いや模様なども一律とは言えないのが、難しいところです。
一応不明種としてあげておきます。

余談ですが、この種を調べている間に、その3の No.10 の不明種のお名前が判明しました。




●No.21 【初めて会う種類】

20141120_i01.jpg

不明種
トリバガ科(Pterophoridae) とはわかりますが、同科は大変に難しいです。
近い、似ている種類はいますが、断定までには至りませんし、また蛾類分類未解明種もいますので、永遠に不明種のままかも知れません。

一応、不明種、トリバガ科の一種としておきたいと思います。

撮影データ
日時:2014年9月4日 10:30頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号線沿いのクズさんの葉上、静止。




●No.22 【初めて会う種類】

20141120_i02.jpg


テンスジヒメナミシャク 君です。 13mm~16mm程度
シャクガ科(Geometridae) ナミシャク亜科(Larentiinae)
こちらに関して、完全な調べ不足でした。
個体変異を余計に考えてしまい、関係のないところへ間違った類推をしてしまいました。
個体に関しては、ATSさんより、ご教示を頂きました。(コメント欄)


チビトビスジエダシャク 君と思われる個体。 15mm~20mm程度
シャクガ科(Geometridae) エダシャク亜科(Ennominae)

撮影データ
日時:2014年9月5日 08:20頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い、境生活館脇のクズさんの葉上、静止。

この個体もシャクガ科とはわかるものの、似たような種類も多く、また個体差も大きいために、完全にこれだ!と言う決め手がなかなかありませんでした。
種々の特徴などを総括して判断しました。




●No.23 【初めて会う種類】

20141120_i03.jpg

ウスベニスジヒメシャク 君と思われる個体。 25mm程度
シャクガ科(Geometridae) ヒメシャク亜科(Sterrhinae)

撮影データ
日時:2014年9月8日 08:20頃
場所:惣岳渓谷桧村橋付近、国道411号沿い、駐車スペース内、クズさんの葉上、静止。

この個体も改めて、難しい個体でした。
写真が不鮮明なこともその一因ですが、良く似た種類が数種いて、外見だけでは判断が困難です。
良く似た種類には、コベニスジヒメシャク 君、フトベニスジヒメシャク 君、ベニスジヒメシャク 君、トガリベニスジヒメシャク 君、サキシマベニスジヒメシャク 君(講談社・日本産蛾類大図鑑より)などの種類がいます。
この個体も特に前3者のいずれかである可能性もなくはありません。

一応、外観から判断できる部分でウスベニスジヒメシャク君としました。


今回も以上で5種類です。
蛾類は外観だけでは判断が付かないことも多く、改めて、その奥深さを感じます。

次回も5種を目標に掲載したいと思います。


<参考文献>
全国農村教育協会「昆虫探検図鑑1600」
講談社「日本産蛾類大図鑑」
学研「日本産蛾類標準図鑑」Ⅰ~Ⅳ巻
保育社「原色日本蛾類図鑑」上・下
保育社「原色日本蛾類幼虫図鑑」全2巻
北隆館「原色昆虫大図鑑」Ⅰ蝶・蛾編
学研「日本産幼虫図鑑」
北隆館「害虫・益虫生態図鑑」
文一総合出版「イモムシハンドブック」1~3
東海大学出版会「日本の鱗翅類―系統と多様性」
谷田昌也「六虫会と中国地方の蛾類」
むし社「世界のカトカラ」
六本脚「花を訪れる蛾たち 知られざる姿を求めて」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(Post-MJ Edition 2)」
「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更(第2版)(追録1)」
北海道大学出版会「札幌の昆虫」









  1. 2014/11/23(日) 20:07:33|
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